①時に花火の様に。
2024/03/29 14:57:27
女房の妹、朋子の娘和佳子が私たち夫婦の家に泊まりに来た。
淡いピンクの半袖のスーツを着た朋子の小柄な身体がまぶしい。
「叔母さん、叔父さん、今日はこれ飲もう」
和佳子は私の妻にワインを差し出した。
あぁ、和佳子は妻を早々にぐっすりと眠らせるつもりだ。
私の妻はお酒に弱い。ワインをグラス2杯も飲めばふらふらになり、
朝まで起きないことはほぼ確実だった。
ワインを妻に手渡す和佳子の横顔を見つめていると、
和佳子も横目で視線を送り返してきた。
和佳子は本気だ…。私の股間はもう固くなっている。
和佳子とは今年の春「花見の宴」の後、したたか酔った和佳子を
介抱している時に「男と女」の関係に成り、その後数回の密会を
重ねて居る。
妻の作ったシチューを食べながら、和佳子と私の妻は
2ヶ月後に迫った和佳子の結婚式の準備の進捗状況などを話していた。
和佳子は巧みに妻にワインを飲ませ続けた。
リビングで3人そろってテレビを見ていると、急に妻が
「和佳子、あと勝手にやってて。ちょっと横になってくるから」
と言い残してベッドルームに去った。
急にかくんと眠くなるのが妻の特徴だった。「ちょっと横になる」
と言って、本当に「ちょっと」だったためしはない。
いつも朝まで眠りふけるのだ。
リビングには私と和佳子の二人だけになった。
和佳子はソファーにきちんと足をそろえて座り、ドラマを見続けている。
私はすぐに和佳子に触れていいものか迷っていた。